館山若潮マラソン2018③

当日、大過なく会場に到着し、無事スタートしたしゃちくと友人WK。

フルマラソン完走できたのでしょうか・・・。

 

  • 1月28日(日) 10:00 スタート地点

スタートの号砲!

・・・は聞こえたのですが、列は一向に進まず(;'∀')

市民マラソンあるあるですね。前が詰まってしまっています。

焦ってもしょうがないので、とろとろと進む列に身を任せていると、しばらーくしてから、お立ち台のような高いところに人影が。

 

あー!プロトライアスリート上田藍選手だ!

 

同じくプロトライアスリート細田雄一選手とタレントの飯沼誠司さんもいたはずなのですが、視界に収める前に通り過ぎてしまいました( ;∀;)

そして、特に目立つ門などがないまま気がついたらスタート!

足元で計測チップが鳴って気づきました(^^;)

後方の人のために、スタートラインをもっとわかりやすくしてくれたらなぁ・・・。

手元の時計を起動しそこなってしまいました。

とにもかくにも、号砲から5分以上過ぎてからやっとスタートラインを踏む。

残り42.195km。

 

3km地点までは並走していた友人WK、「じゃっ!ゴールで会おう!」とあっさり別れますが、なんだかんだつかず離れずで5kmあたりまでは後ろを振り返るといたのですが。

が。制服系(自衛隊や警察官など)がお好みのWK、振り返ると「イケメンいないかな~♪」とちゃっかり自衛隊基地に寄って走っています・・・。

こんな時でもイケメン探しに余念のないWKを尻目に、しゃちくは地味に始まった坂を黙々と上ります。

ちなみに、ランナーの中に自衛隊員が混じっているのを私は知っていたのですが、WKは気づいていなかった模様。

基地前にも応援はいなかったし、残念だったね、WK 笑

 

  • 11km地点 第二給水所

地味にアップダウンのあるコースを黙々と走り、今のところ6'20/kmより速いサブ4.5ペースで入っているしゃちく。

第二給水所は、食べ物のある初めての給水所です。

普段のしゃちくは、レース中に固形物は食べません。(というか食べられません。)

ゼリーなどで補給を済ませていたのですが、館山若潮ラソンの名物の一つが、給水所で出る「館山 中村屋」さんの特製「クリームパン」

http://www.nakapan.com/index.html

 

名店「新宿中村屋」からのれん分けしたお店だけあって、「このクリームパンに騙されて毎年館山にくるんだ」というランナーがいるほど。

そのクリームパン、食さずに通ることはまかりならん・・・!というわけで、胃弱気味のしゃちくも一切れならいけるだろうと、恐る恐るパクリ。

 

(・・・・・・・・・んまーーーーーーーーーーーー!!!!)

なにこれうんまいーーーーー!

甘すぎず微妙な塩味も感じられて、卵の味はしっかりするものの、しつこくない。

固めのクリームの口当たりも好みのタイプ!(^q^)じゅるり

これは・・・!このために参加するのわかる!おーいしーい!

元気出たー!!

 

  • 17km地点 フラワーラインの途中

クリームパンがおいしすぎて、つい15km地点の第三給水所でも食べてしまった・・・。

でも全然胃にこないし、むしろ元気になる感じがする。

これは・・・しゃちくは「食べられるタレント」になった・・・!?

 

※食べられるタレントとは・・・。

ダンディズム(駒田博紀の鉄人鍛練記)・世も末(私が走るとか世も末ですよ)夫妻と、世も末の実妹みかけ(みかけ通信)・しげ選手夫妻界隈の用語(多分)。トライアスロンやフルマラソンなどのロングでハードなレース中にもモリモリ食べられる、胃腸の強い人のこと。しげ選手が該当。ちなみにダンディズムはあの見た目で食べられないタレント。(意外と繊細。)

 

フラワーロードというだけあって、例年は館山若潮ラソンの時期には菜の花の季節で目にも楽しい地点のはず・・・が、居座った寒気の影響で、菜の花はやっと花が咲き始めたくらい。

なんなら、寒さにしおれているようにさえ見える( ;∀;)

空模様も宜しくなさそう・・・。

天気予報じゃ、曇り時々晴れ、気温低めでマラソン日和のはずなのに。

 

(・・・ん?雨?・・・・・降ってきたーーーー!

 

はじめはぽつりぽつりと落ちてくる程度だったのに、数分したら霧雨くらいに降り始めてしまいました。

しゃちくは冬でもウィンドブレーカーなどの重ね着が好きではなくて、極力ウェアを着ないようにしています。

冬用のアンダーのロンTに、Tシャツを重ねただけ。

天気予報でも雨なんて言っていなかったので、ウィンドブレーカーは預け荷物の中。だんだんウェアが濡れて、体も冷えていきます。

手袋をしている指も冷たく、寒いと思って腕をさすっても、腕も冷たいし、さする手の指のほうも冷たいし・・・。

こここここれは結構まずい~!

 

少し前までネックウォーマーで汗ばんでいた首周りもだんだんヒヤッとしてきて、このままでは低体温症になりかねない!と極力肩を回したり、手の指をグッパーしたりして少しでも体を温めようと試みます。

途中棄権だけはしたくない・・・!

 

  • 21km地点 第四給水所 道の駅南房パラダイス

先ほどの雨でかなり冷えてしまったしゃちく。

あのあとも降ったり止んだりを繰り返し、晴れる気配はなさそう。

途中の給水所から温かい麦茶があるはずなのは把握していたのですが、ここはどうだったかな!!?

とりあえずクリームパンを食べて、熱量で体を温める作戦に。

(あったかい麦茶はね~が~・・・)と、なまはげ並みに眼光鋭く探し回ります。

すると・・・手前のスポーツドリンクや水の後ろに、あった!!!

「あったかい麦茶こちらですよー」とボランティアさんが差し出してくれます。

「雨降っちゃって、寒いから大変でしょ?あったかいの飲んで!がんばって!」

はい、ありがとうございます~。

あとから確認してみると、この地点は本来、温かい麦茶はないはずの給水所。

予定外の雨が降って寒くなったので、急遽用意してくださったのでしょう。

ボランティアさん、尊い・・・。

 

  • 25km地点

この手前でサブ4.5のペーサーに抜かれてはいたものの、サブ4.5は余裕のペースできているしゃちく。

このままのペースでいければ、いけちゃうかも、サブ4.5・・・!?

 

だが現実は甘くない。

ここまでも10m前後の高低差のある地味なアップダウンのいやーなコースだったのですが、ここにきてかなり高低差がでてきます。

完全に練習不足のしゃちく、すでに若干脚が上がらなくなってきました。

なんとかペースを落とさないように、足に負担がかかるのは承知でべた走りに。

最難関の激坂は、まだ5km先のはず・・・。

これよりしんどいなんて( ;∀;)

 

  • 30km地点

・・・・ななな何だこの坂はーーー!?

激坂とは聞いてはいましたが・・・。

自分の脚で上ると、見た目の高低差以上にしんどい・・・。

かなりのランナーが歩いてしまっています。気持ちはわかる。

しかし、タイム以上に今回自分に課していたこと。

それは「絶対歩かない」

ゆっくりでもなんでもいいから、とにかく脚を止めない、走り続ける。

そうだ、自分との最低ラインの約束くらいは、守らなければ。

 

坂を上った先に、地元の方が私設エイドを自宅の前に作ってくださっていました。

水、コーヒー、自家製の梅干し、甘いもの・・・。

う、うれしい。

激坂の前後、実はあまりエイドもなく、それがまたつらいところなのですが、こうやって地元の方がサポートしてくださるんですね。

おいしい梅干し、本当にありがとうございました。

 

自家製梅干をほおばり、激坂の下りを進みます。

 

下りがこれまた・・・。ねぇ・・・。

もちろん、上った分だけ下らなければならないんだけど・・・。

ここまで急な下りにしなくても(;´∀`)というくらい急な坂が続きます。

 

  • 33km地点

ここまでで急な下りは終了・・・。

なのですが。下りで完全に脚が死んでしまい、ここまでは下りの勢いでこられたものの、完全にペースダウン。

重い脚を、腕を振って何とか出している状態です。

ここにも私設エイドを出してくださっている応援の方がいらっしゃって、しかも、なんとコーラが!!

完全にドーピングだな、と思いながらも有り難くいただき、歩を進めます。

 

  • 37km地点

ここで、7:49/kmまでガクッとタイムが落ちてしまいました。

激坂は終了したものの、地味なアップダウンは続きます。

上りがくると、ない脚がどんどん脚がけずられていきます。

 

  • 40km地点

もーーーーだめだーーーー。

しんどいしんどいしんどい。

あとたった2kmだけど、2kmもある。

超長い。しんどい。

2kmが長い

 

ヘロヘロ走っていると、前方にゲストランナーの金さんが!!

よぼよぼとハイタッチをして、ちょっと元気を取り戻して進みます。

しかし相変わらず2kmが長い。

 

  • 41km地点

ゴールしたランナーたちが、沿道で応援してくれています。

あ、途中でハイタッチして抜いていったクロネコ(の被り物)さん・・・。

ここでもハイタッチしてくれます。

仮装なしのランナーさんたちも、ハイタッチの手を出してくれたり、「がんばれー」「ファイト―」と声をかけてくれます。

ううううう、つらいけどうれしい。

ペースアップはきついけど、まだがんばれる。

 

  • ゴール直前

前方に、脚を痛めたのか、ひょこひょこ歩きで一生懸命進むお兄さんが。

無理はしないでほしいけど、ここまで来たらあとちょっと。

自分への叱咤も込めて、背中を軽くたたいて「お兄さん、あとちょっとがんばろう」と声をかけて抜きます。

後ろで「ありがとう」と聞こえ、こちらも少し元気になる。

ゴールは目の前に。

 

こちらも引きずりたい脚を腕の振りで前に出し、なんとか進みます。

ラストスパートの元気はないので、ただただ止まらず、一歩一歩。

 

14時46分、しゃちく、なんとかゴール

 

GROSS TIME 4:46:51

NET TIME 4:41:11